地域医療ジャーナル ISSN 2434-2874

地域医療ジャーナル

2019年12月号 vol.5(12)

[報告] もしも医療者が診察室から外に出て、まちの中で飲み物をふるまったらどのような会話が生まれるだろう?

2019年12月01日 08:39 by bycomet

 先月号でもご紹介された「モバイル屋台ぶんじ」。初めての出動の報告が届きましたので、掲載させていただきます。

 関心のある方は、ぜひご参画いただければと思います。(編集長)


「にしこく編集室」とは

2018年11月18日、都立多摩図書館で開催された映画上映・意見交換会「パーソナルソング 高齢者に音楽を届けよう!」をきっかけに、西国分寺周辺地域で具体的な行動を展開する有志のプロジェクト。メンバーには医師・看護師・薬剤師など医療従事者の他、大学生、音楽家、図書館司書など多岐に渡る。

「モバイル屋台ぶんじ」とは

地域医療ジャーナル 2019年11月号 vol.5(11)   
[動画]「モバイル屋台ぶんじ」に参加してみませんか?

私たちは西国分寺のまちに愛着があり、
そこで暮らすたくさんの人と話がしたい。つながりたい。
この想いから、屋台を出すことにしました。

皆さんにお会いできることを楽しみにしています。
興味のある方はぜひ、お立ち寄りください。

次回出動予定:2019年12月1日(日)10時頃から2時間程
・ご参加いただける方は9時に武蔵国分寺公園クリニック前に集合ください
・詳細は Facebookグループ「モバイル屋台 ぶんじ」にて

 

 

『まちで暮らす人の困っている』(もの・こと)を知りたい。そのためにはまちに出て、まちの人とただ話したい。そうした思いから、「にしこく編集室」は11月16日、初めて「モバイル屋台ぶんじ」を引いてまちを歩いてみた。屋台は10月に近隣の公園で組み立てたものだ。当日用意したのは、自宅から用意したルイボスティー、コーヒーを淹れるためのサーバーとポット、各国のお茶、駄菓子。

出発点となった武蔵国分寺公園クリニックは、隣に老人保健施設やデイサービス施設があり、建物の間にはよく日のあたる中庭がある。私たちはその中庭に屋台を移動させ、デコレーションを始めた。すると早速、隣の施設のスタッフらしい女性が「あら、何をしているの?」と声をかけてきた。 

「これから屋台を引いて、まちの中でお茶やコーヒーを振る舞おうと思っているんです」
「まあ、どうして」
「実はそこのクリニックの者なんですが、もっと外でおしゃべりしたいなと思いまして」

少しの自己紹介をはさんだが、女性の興味はすぐに屋台の方に引き寄せられた。

「この屋台かわいいじゃない。お茶を出すの? ここで出したらいいんじゃないかしら。今日私たちもイベントやるのよ。にんじん健康ひろばっていうの」とチラシを渡してくれる。

今度はゆっくりと歩行器を押しながら高齢の女性が近づいてきた。

「あら、いいわねえ。わたし、ここで毎朝お散歩をしているのよ」

こちらはまだ支度中で、お茶を振る舞う前だというのに人が寄ってくる。何かを差し出す前に、向こうから「まちのこと」がやってきたのだ。これがモバイル屋台ぶんじのまち歩きでのファースト・ミートだった。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

[報告] 秋大医学部仙北とつながり隊CAFE参加レポート

2019年12月号 vol.5(12)

[報告] 表現としての医療・健康情報 -情報をデザインし発信するということ

2019年11月号 vol.5(11)

[報告] 温泉浴マイスター人材育成講座参加レポート

2019年09月号 vol.5(9)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2019年11月号 vol.5(11)

情報は誰に向けられたものでしょうか。 人は関心があることしか見えないもので...

2019年10月号 vol.5(10)

絵を描こうと思って 描いてみたら 最初のイメージと全然ちがったものになり ...

2019年09月号 vol.5(9)

世界を広くとらえるには どんな方法があるのだろう 自分たちの世界を知ってほ...