ようやく郷里の桜の便りが届きました。
ソメイヨシノは東京では4月に満開を迎えますが、北国の春はゆっくりと訪れます。
ぼくの中では、今が桜の季節です。
巻頭写真は、雨がしたたる今年の目黒川の桜。
今さらながら、今年の桜はどうだったのか、思い出しています。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。
忙しい毎日の生活の中、一番美しい時に花を愛でることなく、遠くに過ぎ去ってから在りし日を偲ぶものです。
古きものを忘れ、新しきものを追い求める。
急ぎ足で通り過ぎてしまっていませんか。
ここでちょっとだけ足を止めて、時間を戻してみませんか。
記事テーマ:医療と情報
『知識は情報によって生み出された信念である…(中略)…知識は、信念という形で切り取られた情報の流れの一断面なのである』戸田山和久 哲学入門 p186 知識という名の"信念”を得るために、僕たちは、様々な情報に(積極的にであれ、消極的にであれ)関わっているわ…
記事テーマ:メンタルヘルス
「せん妄」という、病気というか、状態があります。ひとことで言えば、一過性に全般的な認知機能が障害される意識障害のことです。その結果、意識がもうろうとした感じでわけの分からない言動をしたり、暴れたり、奇妙な幻覚が発生したり、どこにいるのか分からなくなったり今日…
記事テーマ:非薬物療法
0.はじめに 皆様いかがお過ごしでしょうか?5月は学会シーズン!タスクたくさんありますが、何とか乗り切りたいなあと妄想しているところです。連載は非薬物療法の回です。普段は病院勤務なのですが、週1回は診療所での小児科診療に携わる機会を頂いています。その中で出…
記事テーマ:生命倫理
1月号の記事「『無益な治療』論とDNAR指示」で書いた「無益な治療」論について、最近とても興味深い論文を見つけて読みました。「医学的無益」の定義をめぐる議論が新たに大きく動いているようです。そこに日本の「終末期医療」や「高齢者の医療」「尊厳死」をめぐる議論の…
記事テーマ:生命倫理
私が「重症障害児者からの一方的な治療の引き上げの正当化論」として機能する「無益な治療」論の存在を初めて知ったのは、10年も前のことでした。米国テキサス州で1歳半の難病の男児からの生命維持中止をめぐって訴訟となったゴンザレス事件が2007年。カナダで、もともと…
記事テーマ:非薬物療法
そろそろゴールデンウイークですね。医学用語みたいに略してみましょう。GW! なんて素敵な二文字でしょうか!毎年カレンダーが出るたびに赤字の日付をチェックする習性のある私ですので、今年のGWは3連休であることは去年のうちから把握済み。日曜日と絡めて4連休にな…
記事テーマ:非薬物療法
有用性や有害性をきちんと評価するとなると、やはり前向きに検討した比較試験ですよね。[後編]では特定の食品を制限するといった介入試験について調べてみましょう。さきほどの文献[3]でも言及されていましたが、発酵性の糖類を制限する低FODMAP療法についての研究結…
記事テーマ:かぜの研究
にわかに、抗菌薬が話題になりつつあります。厚生労働省が薬剤耐性対策に、いよいよ本腰を上げつつあるようです。 抗菌薬の不適切な使用を背景として、薬剤耐性菌が世界的に増加する一方、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国際社会でも大きな課題となっています。 2…
記事テーマ:編集部から
「読者コミュニティ」を、ぜひともご活用ください。パブリックレビューのコメントも、こちらからお寄せください。「読者コミュニティ」は上のメニューからどうぞ。
「世界なんて簡単に変わるはずがない」 多くの人は疑いようのない事実だと考えてい…
渦中にいると気づかないぐらい ささいな判断の違いが 後になって大きかったとわか…
人らしさ それは人間が持つ、魅力的で神秘的なもの。 その聖域が 人工知能(AI…