みなさま、はじめまして。私は、秋田県の中山間地にある保険薬局の薬剤師です。秋田県と言えば、超高齢社会の真っ只中にあり、平成30年度の高齢化率(総人口に占める満65歳以上の方の割合)は36.3%となりました1)。日本一の高齢社会です。私の薬局がある仙北市に至っては41.5%となりました。もちろん憂う数値ではありますが、このところの秋田県からは、逆転の発想で日本一の高齢社会から何か発信していこう、という空気を私の主観ではありますが感じ取れます。薬局に来る方々からも、元気で楽しく、今をしっかり生きようとしている様子が伝わってきます。
この度、地域医療ジャーナルに参加させていただくことになりました。お話を頂いたときに感じたことは以下の2点です。
・すでに記者となっている記者のみなさんのレベルには到底及ばない私でよいのだろうか?
・これまで取り組んできた仕事を、文字に残すことができるまたとない機会
この2点のギャップを埋めるにはどうしたものかと考えを巡らせ至った結論は、記者に推薦していただいたことを信じて、まずはやってみようということでした。地域医療の現場は、実に色彩豊かです。これを自分のカラーでお伝えしつつ、生きた情報をみなさまと共有できたらと思います。また私の薬局が担う仕事が、処方せんに基づく保険調剤にとどまらず、市販薬の相談販売、学校薬剤師業務・温泉浴に関する知識の啓蒙など地域の公衆衛生に関わる仕事、近隣の老人福祉施設、精神障害者施設との関わりなど多岐に渡るため、薬物治療に特化しない話題を取り上げることもありますが、どうぞよろしくお願いいたします。
では、本題に入ります。
【健康に対するサウナ浴のベネフィット】
ここ最近、サウナがブームになっているようです。私は温泉の方が好きですね。温かいお湯の中に浸かると安心感があるからだと思います。サウナは、独特の木の匂いが好きなのですが、あの狭い空間でじっとしているのは、癒しを求める空間にも関らず、見えない敵を相手に我慢比べをしているような、自分と戦っているような気持ちになってしまうことがあるのは私だけでしょうか。一方、岩盤浴は好きなので、単なる好みの問題かもしれませんね。
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