読者のみなさん、お久しぶりです。Spitzibaraです。
フランスの映画監督のジャン=リュック・ゴダールさんが9月13日に、亡くなりましたね。91歳。スイスの自宅で自殺幇助機関の支援を受けて自宅で亡くなったそうです1)。
フランスといえば、4月ごろに、かの二枚目俳優アラン・ドロンが自殺幇助で死ぬことを決めた、というニュースがやたらと流れていました。今にも実行されるかのような勢いの報道だったのですが、その割には実際に亡くなったという話はその後ちっとも出てこないなと思って検索してみたら、どうやらガセだった模様。出版物の中で仮定の話として書かれていた個所を誰かがフェイク・ニュースに仕立てて流したと、家族が立腹しておられました2)。
しかし、そんなフェイク・ニュースが流れるのも、フランス国内の空気を象徴しているのかもしれません。マクロン大統領は9月13日、来年の法改正に向けて、市民と医療職との委員会を作り、議会での審議と並行して医師幇助自殺の合法化を検討すると声明を出したとのこと3)。フランスでは2016年に終末期の持続的な深い鎮静が認められたものの、安楽死は認められていません。
世界の安楽死の動向については、今年4月号のシリーズ9と7月号のシリーズ10で書いていますが、その後もいろいろ起こっているので、それらについて、まず簡単に。
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