わたしの暮らす東北地方は四季がはっきりしており、折々の美しい風景を楽しむことができるのですが、そこには気温差が伴うため、季節の変わり目になると様々な不調を訴える方が増える印象があります。わたし自身もその一人です。それでも寒くて長い冬が終わり、駆け足で桜の季節が過ぎると新緑の季節を迎え、心身ともに過ごしやすい季節に入ります。わたしが勤める薬局は中山間地にありますので、農業に従事する患者さんが多く、忙しい忙しいと言いながらも皆さん生き生きしておられるように見うけられます。
わたしの薬局は泌尿器科の処方が多いのですが、前立腺肥大症の薬物治療を受けている方の中には、「暖かくなって調子が良くなった(もしくは薬を飲んでも前とかわりない)けど、この薬はずっと飲むの?」という質問を下さる方がいます。また、治療自体をドロップアウトしてしまう方もいます。こうした現象は、治療を提供する側にとってのアウトカムと患者さん側にとってのアウトカムの解釈にずれがあるときに起こるように思いますね。前立腺肥大症治療薬を飲んで効くということはどういうことなのでしょうか?
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