「麻痺のある腕では処置をしてはいけません」
学生時代、教員や実習指導者から何度もそのような指導を受けました。
学生の頃の私は、「なるほど確かにそうなんだろうな」と特に疑いもせずに、当たり前のものとして受け入れていましたし、実際、教科書にもそのようなことが記載されていたので、おそらく麻痺のある腕(以下、本稿では「麻痺側」)では処置をしないという看護師が多いのではないでしょうか。
しかし、実際に働いていると、麻痺側で処置をしているケースもしばしば見かけます。
結局、麻痺側でも処置をしても良いのでしょうか?
それともやはり、麻痺側では処置をすべきではないのでしょうか?
今回はバイタルサイン測定(特に血圧測定)に焦点を当ててみたいと思います。
【目次】
・「麻痺側で血圧を測るべきではない」とする理由は?
・麻痺側での血圧測定の有用性
・結局「麻痺側で測定しても良い」のか?

読者コメント