9月号です、とはいいながらまだまだ暑い時期に記事を書いています。
「水分を摂っていますか?」「水分を多めに摂ってくださいね」という声かけ行う場面も多いです。なんとなく皆さんに行うのではなく、ご高齢の方、脱水や尿路感染、処方薬の副作用などのリスクがあり必要性が高い人に具体的に説明する場面が多かった気がします。
先日、「カルシウムの数値が高くなって」という方とお話をしました。骨粗しょう症治療薬のエルデカルシトールカプセルと、尋常性乾癬の治療薬であるカルシポトリオール・ベタメタゾン配合剤(医薬品名:ドボベット軟膏)を長い期間処方されている患者さんです。どちらの薬剤にも活性型ビタミンDが含まれ、小腸からのカルシウムの吸収を促進させて、骨量の減少を抑える役割があります。同じような役割の薬剤を長期にわたって併用したら、作用が強くでて、カルシウムの濃度が高くなってしまうことは想像できると思いますが、この方の場合はさらに、骨粗しょう症と診断されたことがきっかけでカルシウムのサプリメントを服用していました。
脱水症状があると血液中のカルシウム値は高くなりやすいのですが、水分は充分に摂っているそうです。となると、カルシウムサプリメントが余計なのかもしれません。
ですが、骨粗しょう症と診断されたからカルシウムを積極的に摂ろうと自分なりに考える気持ち、よくわかります。どのぐらいの量を摂取すると骨折を予防できるのか、安全性はどうなのか、確認してみようと思います。
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